USB PDって何? Type-Cとの違いは? PC スマホ 充電器で使われるので覚えておこう。
最近少しずつですが聞くようになった『USB PD』というこの単語、多分知らない人も多いんじゃないかと思います。
ぶっちゃけ、USBなんちゃらって種類多すぎですよね!?
今回は、よく使われる「USB3.1」「USB Type-C」「USB PD」について、それぞれ説明したいと思います。
● USB 3.1
USB3.1 と Type-C 端子。 内側が青色なのが、USB3.1の特徴
『USB3.1』とは、USBのデータ転送の規格の事で、現在広く普及しているUSB3.0の上位互換規格の事です。
つまり、普通のよく言うUSBで、1番最新式ということですね。
『USB3.1』には「Gen1」と「Gen2」(SUPERSPEED+)があります。
GenとはGeneration(世代)の略語ですので、第一世代、第二世代と言う事になります。
もちろん、第二世代の方が新しいと言うことです。
「Gen1」と「Gen2」で何が違うかと言うと、「Gen2」の方が データ転送速度が約2倍あります。
端子の形状はType-Cが多いですが、従来のUSB端子(Type-A)スタイルもあります。
現在では、さらに高速なUSB3.2が実用化に向けて動いてます。
『USB3.1』は、今までのUSBの上位互換規格ですので、これまでのUSB機器は接続して普通に使用できますが、データ転送速度は、旧型の方に合わせますので、最新式の恩恵は受けられません。USB
(例)USB3.0の機器をパソコンのUSB 3.1 Gen2端子に接続すると、最大データ転送速度はUSB3.0の上限である5Gbpsまで。
● Type-C
まず、覚えておいて欲しいのですが、『Type-C』とは、USBの端子の形状の1つです。
最大の特徴は、上下どちらの向きでも挿し込める様になった事と、繰り返し抜き挿ししても壊れにくいように耐久性も高められている事。
新しいスマートフォンによく見られる端子。
最近はノートパソコンの電源プラグにも使用され始めました。
『Type-C』といえば、「Alternate Mode」(Alt Mode)と呼ばれる、USB本来のデータ以外の信号を流す機能もあります。
たとえば、DisplayPort Alt Modeに対応した『Type-C』端子であれば、PC やスマホなどの画面をディスプレイや、モニターに出力する映像出力端子として使えます。
● USB PD
最近少しずつ耳にする様になってきた、この『USB PD』
『USB Power Delivery 』(USB PD)の略称なんです。
今までのUSBもパソコンの接続したり、充電器と接続する事によって、電力を供給できましたが、この『USB PD』は、今までのUSBよりもさらに大きな電力を供給する事が可能です。
この 『USB PD』には、いくつか種類があり、最新のPD3.0では最大で5A・20V(100W)の電流を流す事が可能です。
USB3.0では最大5V・900mA(4.5W)の電力供給に対応していましたが、それの約20倍もの電力が供給可能です。
『USB PD』の端子にはType-Cを使用していますが、USB3.1とは別の規格になります。
この『USB PD』を利用するには接続機器も、使用するケーブルも、『USB PD』に対応している必要があります。
『USB PD』は、対応機器同士なら両方にに電力の供給が可能なことも一つの特徴で、コンセントに接続した対応機器から別の対応機器へ数珠つなぎのように電力を供給する事が可能になっています。
急速充電も可能ですが、急速充電にはQuick Charge(QC)という別規格もありますので、『USB PD』と混同しないように注意したい。
USB関連は、転送速度の速度の違いなどで名称が変わりますので、結構複雑だと思います。
また、商品を選び間違えると、思った通りの性能が出なかったり、使用できなかったりするので、気を付けてください。
簡単にまとめると、
端子 + 性能
と覚えておけばよいかと。
端子は Type-C 等の形状、 性能は USB3.1や、 USB PD、QC などと覚えておけば、そんなに間違う事はないと思います。
これからも新しい規格等でてきたら紹介しますが、知識として覚えておけば、デバイスや周辺機器を選ぶ時に間違いが起きにくいと思います。
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